こんにちは、中村数左です。
今日はアメリカの労働市場という視点から、経済状況を読み解く上で重要な指標の一つ、『アメリカ新規失業保険申請件数』について考えていきましょう。
◾️米新規失業保険申請が急増、21年以来の高水準-冷え込みの兆候か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-08/RVXPKSDWX2PT01
◾️米新規失業保険申請、2.8万件増の26.1万件 労働市場の減速示唆
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-unemployment-idJPL6N380097
新規失業保険申請件数は、アメリカの労働市場の健全性を示す指標です。
この数値が上昇すると、企業が人員削減を行い、失業者が増えていることを示します。
この数値が下降すると、労働市場が健全で、雇用が増えていることを示します。
具体的な数字が経済の実態を反映
新規失業保険申請件数は、具体的な数字として経済の実態を如実に反映します。
投資家は新規失業保険申請件数が増え始めると、経済状況が悪化していることを、逆に減少すれば好景気の兆しを予測します。
新規失業保険申請件数の変動と経済状況
具体的な例として、2008年の金融危機では新規失業保険申請件数が急増し、経済が危機的状況にあることを示しました。
逆に、2010年代後半からはこの数値が低下し続け、経済が安定していたことを示しています。
アメリカ新規失業保険申請件数を見ることで、経済の動向を一歩先を読むことができます。
さらに、アメリカの経済動向は世界経済に大きな影響を与えるため、世界的な視点からの情報を得ることができます。