【書評】世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

 こんにちは、中村数左です。

久しぶりに【世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 著:山口周】を読み返して、「どうしたら差別化できるか」の整理ができました。

 

 論理や経験、知識に基づいて判断をすることが合理的なんだけど、それだけでは誰もが同じ解に辿り着くことになる。つまり差別化できないということ。(本書では「正解のコモディティ化」と表現)

 差別化するには感性や直感に基づいた気付きや発見をする思考が必要。

 

 市場は物欲を満たされ、消費の対象が「物欲」から「帰属欲求」、「承認欲求」へ進み、「自己実現追求のための消費へ向かっている。

 論理的に機能や価格を優先するサービスより、自己実現を刺激するような感性が必要。

 

 戦国時代の茶人、千利休のすごいところは、「侘び」という極めて抽象度の高い美的感覚を、一般には芸術メディアとは考えられていなかった茶室や茶碗等の道具に落とし込んでいったこと。